エキシマライト療法

エキシマライト治療とは、主に308nm±2nmUVB波長(エキシマライト)を患部に局所的に照射して治療する方法で、尋常性白斑、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、菌状息肉症などに有効です。

院では、副作用の出やすい300nm以下の波長をカットするエキシマフィルターを搭載した機器を導入しており、紅斑や炎症後色素沈着などのリスクを抑えて安全に照射することができます。 治療回数の目安は1週間に1~2回です。治療効果や改善までにかかる回数には個人差があります。症状が改善したら治療頻度を徐々に減らしていきます。上記疾患には保険適用があり、費用は3割負担の方で1回1020円(再診料や処方箋料は別途必要)です。

下記に該当する方は治療ができません。

□ 通常の日光照射で皮膚が赤くなりやすい方(光線過敏症)

□ 皮膚悪性腫瘍や日光角化症のある方、過去にかかったことのある方

□ 皮膚がんを発症するリスクの高い方

(色素性乾皮症、砒素の内服や接触歴、放射線治療歴のある方、免疫抑制剤内服中の方)

副作用

赤みや、ひりひり、色素沈着など、軽いやけどや日焼け後と同様の症状がでる可能性があります。少しずつ照射量を増やしていき、赤みやひりひりが出ない程度の照射量を維持して照射を継続します。副作用の程度には個人差があります。

通常の治療範囲内であれば皮膚がんの発生リスクが上昇するという報告はありませんが、同一部位に数百回以上照射を継続した場合など、照射回数が増えると皮膚がんの発生につながる可能性を否定できないため注意が必要です。